小野寺純

応募受付終了しました。

私の絵は以下のストーリーから描いたものです。
ゴジラやハイドラの能力、ハイドラの眷属群などを描いた添付資料も制作しましたが、投稿方法がわからないので、メインのビジュアルのみとします。

「大怪獣決戦 ゴジラ対ハイドラ」
1950年代のビキニ環礁における核実験の影響で出現した巨大生物は、小笠原諸島の大戸島に上陸、更に東京に上陸し破壊した後西進し、富士山麓において米軍のヘリウム冷凍爆弾による攻撃で活動を停止する。
巨大生物は、最初の出現地大戸島の伝説に登場する竜神の名から「ゴジラ」と命名され、巨大生物は日本の伝統に従って「怪獣」と呼称されるようになった。
富士山麓には「巨大生物凍結保管基地(通称Gベース)」が作られ、地下タンクの液体ヘリウムの中にゴジラは沈められた。

Gベースの研究員阿久津は、ゴジラがいかなる自然の生物とも異なる特徴?重力を無視した巨大さ・強靭さ・熱線の放射等ありえないような能力から、地球の生命系統とは異なる生物・・・兵器として人工的につくられたものではないか(エイリアンによるものであれ古代文明人によるものであれ)という仮説を立てていた。
阿久津の師である所長の村瀬は「そう簡単に生物作ったりできないよ」と否定するが・・・。
御殿場市の家に帰った阿久津は、妹で女子高生の美和に、毎晩怖い夢を見ると訴えられる。
なにか天から悪意を持った巨大なものが降ってきて、世界中が火の海になるという夢だ。
美和はいわゆるサイキック(心霊能力者)で、子供の頃から霊の目撃など、日常的に経験していた。
阿久津は怪獣研究ネットワークに最近上がってきたレポートで、世界中で同じような夢を見る人々が多数現れていることを知っていた
たいていの例では火の海となったところで終わるが、美和の場合は続きがあった。
巨大なシルエットがその炎の中に立っていて、天から降る悪意の塊に立ち向かおうとしている・・・というものだ。
美和はそのシルエットが、兄が研究しているゴジラに似ているというのだ。

その頃、隕石衝突監視網が三つの小天体が地球に近づいているのを発見、警報を発する。
隕石は一つが中國・蘇州市付近、二つ目はロシア・イルクーツク付近、そして三つ目はフィリピン海に落下、そしてそこから次々と怪獣が出現する。
中国の怪獣は人型であることから「ゴーレム」、ロシアの怪獣は翼をもつことから「ハーピー」、フィリピンの単眼怪獣は「ゴルゴン」と呼称された。
ゴーレムは上海を破壊しながら西進し、ハーピーはロシア軍を一蹴し東に飛び去り、ゴルゴンはひたすら北上する。彼らが目指しているのは明らかに日本・・・それも富士山麓のGベースであった。
自衛隊の防衛線はすべて突破される。
ゴジラに効果があった冷凍爆弾も、冷却線も新たな怪獣たちには効果がない。
阿久津はなぜ怪獣たちがGベースに向かうのか理解できない。
しかし、ゴジラの停止していた心臓が拍動をはじめ、「彼」が再生しようとしているのを知る。
戦おうとしているのか?妹の夢は、これを表していたのか?

Gベース職員にも退避命令が出され、阿久津は御殿場市の家族のもとへ。
御殿場市はパニック状態。
避難民でごった返す中、阿久津は美和たちと再会を果たすが、沼津から上陸したゴルゴンが御殿場に侵入したために絶体絶命の窮地へ
その時、彼らを救出したのが、アーチャーと名乗る外国人。
アーチャーは彼らを、Gベースが遠望できる高台へと導く。

Gベースに到達した怪獣たちは、地上施設を破壊するが・・・突然地下タンクが爆発し、吹き上がる白煙の中から現れたのは・・・ゴジラ!
怪獣たち、それぞれの技で一斉に攻撃する。
容赦のない全力の攻撃である。
しかしゴジラは、それら技を平然と受け流し、熱線を放ってゴーレムを爆砕、飛来するハーピーを尾の一閃で叩き潰し、絡みついて動きを封じようとするゴルゴンを、巨大な「翼」を展開することでバラバラに引きちぎる。
そして、その翼から、目もくらむ光芒を放って、天に消えたのである。

阿久津は、美和やアーチャーと共にその一部始終を目撃し、茫然とする。
ゴジラは・・・冷凍爆弾に敗北したのではなく、自ら休眠することを選んだのではないか。
核爆発による傷をいやすために。
そうでなくで、この超越的存在を液体ヘリウムなどで封じられるはずがない・・・。
そのとき美和がつぶやくように言う。
活動をやめたのは、「彼」がおのれを取り戻したから。
東京を破壊したとき彼は自分を失っていた。
核の炎で焼かれ、狂っていた。
しかし、時間の経過とともに自分を取り戻し、眠ることを選んだ・・・。
でも今「彼」は目覚めた。
「敵」と戦うために・・・。
「敵?」
阿久津には理解できない。
アーチャーは言う。
「あの連中の主だ。やはり・・・来るんだな・・・」
その時、美和が頭を抱えて倒れる。
「いかん・・・接触したな!」
慌てて美和を抱え上げるアーチャー・・・。

レックス・アーチャーは米国人で、超国家的秘密機関である「Trinityトリニティ(人類・異星人・怪獣を現す)」のエージェントであり、阿久津たちを米国フィラデルフィアのトリニティ本部まで専用ジェットで連れてゆく。
トリニティのゲストである異星人アプターと、ゴジラ以外の地球怪獣「モスラ」とその巫女たちに会わせるためだ。
アプターは三十年ほど前に宇宙船で地球に飛来するも、船の破損によって帰還不能となったエイリアンの学者で、彼の知識を中心に銀河文明社会の研究と、怪獣災害への対応が進められていた。
阿久津はそこにGベース所長の村瀬がいるのを見て驚く。
村瀬は最初からトリニティの主要メンバーだったらしい。
アプターと村瀬は言う。
怪獣たちは、阿久津が考えているように、人工的に作り出されたものではなく、宇宙そのものが生み出した、より上位の生命系統だという。
30億年ほど前、ごく初期の銀河文明で、その繁栄を永続させる試みがなされた。
宇宙のごく狭い領域を巨大なエネルギーを集中させることで、諸行無常・万象流転の宇宙の法則から切り離し、時の流れによる劣化から守ろうとしたのである。
しかし、それは超光速で拡大を続ける宇宙そのものを傷つける行為であり、このため宇宙の免疫系に似た機能から「知的生物の天敵」として全宇宙に同時に出現したのが「怪獣類」であった。
彼らが生まれながらにして(自然の法則を無視して)著しく巨大、強靭で、知的生物の超兵器をしのぐ戦法を持つのは、実はこのためであった。
怪獣類によって当時繁栄の中心にいた知的生物のほとんどが滅んだ
しかし時は流れ、知的生物と怪獣類の関係は変わり、知性種に敵対的でない怪獣類も現れ始めた。
そのような怪獣の代表例が地球の・・・「モスラ」だという。

アプターの話を引き継いだのは、モスラの巫女である、二人の輝く妖精であった。
古代の人類は太平洋上にあった大陸「ムー」に、優れた文明を築いていた。
そしてゴジラや、彼女たちの仕えるモスラなどを現身の神として崇拝していた。
しかし宇宙から、いまだ知的生物の滅尽を使命と考える魔獣が飛来、地球を火の海に変えた。
ゴジラはこれを撃退するも、双方の奥義の激突よるエネルギー擾乱で大陸は崩壊し、全エネルギーを使い果たしたゴジラは、太平洋の地下にうずもれ眠りについた。
七万年前のことである。
そして、古代の記憶を失った人類の愚かな行為により目覚めることとなったのである・・・。
妖精たちは言う。阿久津の妹、美和はゴジラに仕えていた巫女の転生であり、ゴジラと繋がっている。彼女たちがモスラの動向を感じられるように、美和もまたゴジラの動向を感じられるはずである。
美和はアーチャーが魔獣について語ったとき、意識を失った。それについて不用意に考えたことで魔獣の意識と接触してしまったのだ
しかし、妖精たちが語り掛けると目を覚まし、駆け寄った阿久津に「兄さん!あいつが来る!手下をたくさん引き連れて!世界を火の海にするつもりよ!」と叫ぶ。

その頃、世界の人口密集地(東京・ジャカルタ・デリー・マニラ・ソウル・北京・サンパウロ・ニューヨーク)に、宇宙から八体の怪獣が飛来し、大破壊を始める。
各国軍は懸命の抵抗を試みるが、あらゆる兵器は通用しない。
モスラが打って出て、ニューヨークに現れた一頭を倒すが・・・・遂に、天空から巨大な九つの頭を持った大魔獣が姿を現し、モスラを一蹴する!
一撃で戦闘不能に陥るモスラ・・・。
とてつもなく巨大な蛸を思わせる怪物だが、触手のすべては大蛇となっており、蛸の頭の部分が悪魔的な恐竜のような頭に置き換わっている。
胴体下部からロケットのように噴射炎を放って、地上を火の海に変えながら飛翔する様は、黙示録の獣もかくやと思わせるすさまじさである。
落下したモスラにとどめを刺すべく、眷属の一頭が近づくと、突然地面が爆発し、そいつは二つにさけて吹き飛ぶ!
ゴジラが地下から熱線を放ったのだ。
地上に姿を現したゴジラは、多頭であることから後に「ハイドラ」と呼ばれることになる大魔獣と、七万年ぶりに対峙する。
こうしてニューヨークを舞台に、二頭の大怪獣の決戦の火ぶたは切って落とされたのである・・・!

一方、八都市に現れた怪獣たち(ハイドラの眷属)に、人類は苦戦を強いられる。
彼らが人口密集地に現れたのは、できるだけ効率的に人類を減らすためである。
もはや一刻の猶予もない。
妖精は、美和の霊媒としての力を使って、かつてのゴジラ同様眠りについている地球怪獣たちを呼び覚まし、ハイドラの眷属と戦ってもらうしか方法がないという。
かつて彼らの多くはゴジラと共にハイドラと戦っており、モスラのように融和的なものもいるというのだ。
眷属たちは主ハイドラ同様、人間(知性種)の滅尽が目的である。
地球怪獣たちがその目的を持たないならば、たとえ人類に融和的でなくても、共存する道はあるはずだ。
ならばこの方法にかけるしかない。
妖精とアプターは、美和をトランス状態に導き、世界中の眠れる地球怪獣たちに呼びかける。
「敵来る。ともに立って戦え!」と・・・。

ゴジラはハイドラとその眷属の同時攻撃に苦戦する。
ハイドラの頭を切り飛ばしても、即座に再生し、ほぼ効果がない。
それでもワンチャンスをものにして、ハイドラを弱らせることに成功するが、ハイドラは自らの眷属をひっつかんでその体液を吸血することで、たちまち復活しする。
大ダメージを受け、追い詰められてゆくゴジラ・・・。
ハイドラは最終奥義の発射体制に入る・・・!

その頃、世界中で地球土着の怪獣たちが目覚め、ハイドラとその眷属たちの到来を知ると、最も距離の近い出現地に向かって進撃を開始する。
東京の眷属にはバランが。
ジャカルタの眷属にはゲゾラが。
デリーの眷属にはカマキラスが。
マニラの眷属にはバラゴンが。
ソウルの眷属にはアンギラスが。
北京の眷属にはマンダが。
サンパウロの眷属にはゴロザウルスが。
それぞれの地で、全能力を振り絞って眷属たちと戦う!

ハイドラの九頭から放たれる稲妻が集合し、巨大な光球を形成してゆく・・・!
これが放たれればゴジラに助かるすべはない。
その時、トリニティ本部で美和がつぶやくように言う。
「・・・ラドン!」

その瞬間、超音速でニューヨークに飛来したラドンが、今まさに奥義を放たんとしていたハイドラに真正面から激突する!
すさまじい衝撃波と共に、双方、ビル群を薙ぎ倒しつつ吹っ飛ぶ!
ハイドラの光球はあらぬ方に飛び、海に着弾、大爆発を起こす!
ラドンはこれによって大ピンチのゴジラを救うが、翼が折れて立ち上がれなくなる。
この機を逃さずゴジラは、翼の爪と尾の先端を地面に打ち込み、自らを砲台と化して、究極の熱線「カオスヒート」を放つ!
ラドンの攻撃でふらつくハイドラはこれを防ぎきれず、体の中心を撃ち抜かれ、爆散する!

世界に散った眷属たちは、主の死を感じると、慌てて逃げ出そうとして、逆に地球怪獣の餌食になってゆく・・・。
ラドンはモスラの治癒力で蘇り、飛び去る。
ゴジラは宿敵の死を見届けると、海へと去ってゆく。

すべてを見届けた阿久津は思わずつぶやく。
「これからどうなるんだ・・・」
否応なく、人類は彼ら怪獣たちと共存してゆかなければならない。
妖精たちは言う。
「彼らはもともと知的生物の天敵としてこの宇宙に現れました。だから、人類が己が欲望のために自然破壊や戦争などの愚行を続ければ、結局彼ら地球怪獣たちも人類に対して牙をむくでしょう。私たちのモスラも例外ではありません。でも、それを決めるのは、怪獣たちではなく、みなさん人類自身です・・・」と。

END

追記:「怪獣類」の能力について

怪獣の起源については作中で説明したとおりです。
ここでは怪獣たちの共通の能力について説明します。
怪獣たちは、星も破壊できる超兵器で、乱暴狼藉の限りを尽くした初期知的生命の天敵として誕生したため、自然類には考えにくい、異常な能力を備えています。

?単為生殖できる。
怪獣類は雌雄そろってなくても、単体で生殖し子孫を残すことができます。
オスがメス化して産卵することも可能です。
モスラの卵はママが一匹で生み、ミニラは父ちゃんが一時メス化して産んだ卵から生まれたわけです。

?身体の諸器官、構造等改変することができる。
必要に応じ、身体内部・外部に新たな構造を創り出すことができます。
考えてやるのではなく、自然にそうなります。
怪獣が突然新たな武器を獲得したり、形態が変わったりするのは、その能力があるためです。

?重力をコントロールできる。
どの怪獣も、その強弱はともあれ、重力コントロールの能力を自然に身に着けています。
身長100m、体重3万トンの巨大生物が自重で潰れなかったり、火を噴いて空を飛んだりするのは、重力コントロールを併用しているからです。
宇宙航行も基本的には重力制御で行われますが、おおむね「シェル(殻)」を形成して、その中で眠りながら旅をします。

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